交通事故防止へ 反射材の効果は (静岡県)
2020年に入ってからの交通事故による死者数は91人。2019年より16人増えています。日没時間が早くなるこの時期力を発揮するのが、暗がりでも人がいることを知らせる反射材です。多くの人に反射材を身に付けてもらうための模索が続いています。
<和田啓記者>「多くの人が帰宅の途についています。だんだんと暗くなってくるこの時間帯から交通事故が増えてきます」
夕暮れ時のJR静岡駅前で県警などが交通事故防止を呼びかけました。
<警察官>「これペンライトなんですけど、反射材で光るので…」
歩行者に配っていたのは、ペンライト付きの反射材です。反射材は、暗い中でも自分の存在を知らせるのに役立ちます。しかしこの日、反射材を付けていた人はほとんどいませんでした。
<歩行者>「付けた方がいいのかなと思いながらも、全然意識してなかったので」
県内では、夕暮れ後の事故が相次いでいます。伊東市では午後9時頃、歩道を歩いていた80代の男性が後ろから来た車にはねられ死亡するなど、暗い時間帯の死亡事故が10月だけで4件起きています。過去5年間の歩行者事故をみると、10月から12月にかけてが最も多く、そのうち夕暮れから夜間にかけての事故が6割を占めています。
<静岡南警察署 桑原啓充地域交通官>「車のドライバーからすれば、遠いところからでも反射材を付けていれば発見することができます」
反射材の効果を試してみました。
<県くらし交通安全課 松浦広卓主幹>「今、車はロービームでライトを点灯しています。車から向かって右側が反射材を付けている女性です」
<和田記者>「付けていると付けていないとでは全然違いますね」
ロービームが届く範囲とされる40メートル先を照らすと、人の姿はほとんど認識できませんが、反射材だけは浮かび上がります。靴やバッグに反射材を付けるとさらに効果的です。
<県くらし交通安全課 松浦主幹>「歩行中の死亡事故のほとんどが、反射材をつけていない。ぜひ反射材を付けてほしい」
反射材を扱うメーカーでは、次々と新しい商品を開発しています。
<フシミ 山崎和俊さん>「新型コロナもあり、布のマスクに反射材がついたものを出している」
2週間前にできたばかりの「反射材付きマスク」は、すでに1000枚ほど売れました。そのほかにも夕暮れ時の買い物向け「反射材付きエコバッグ」や、見通しが悪い雨の日に活躍しそうな「全面反射材の傘」など多種多様な反射材があります。
<フシミ 山崎さん>「わざわざ反射材を持つより、普段持っているものに反射材がついている状況が一番いい」
夕暮れが早くなるこの時期、反射材が自分や家族を交通事故から守ることになるかもしれません。
#オレンジ 10月27日放送
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